~実践を振り返る 伝える ともに考える場の重要性~
12月17日(土)に、園の実践をポスターにまとめ、実践を発表し、相互に学び合うポスター発表形式の研修会に参加しました。
当園ではこれまで主に5歳児が取り組んだ子どもが主体となって、子どものやってみたいという思いを形にしながら進めて
いく「遠足」の取り組みを事例として、
『子どもどうしで話し、考え、遊びや活動を 自ら生み出す保育をめざして』 ~子ども・保育者の視点から考える~
というタイトルで発表を行いました。
研修会には、当園と同じように、子どもたちの興味関心や考えを大切にし、それらをベースに活
動を考えている園が集い、討議を行いました。
「子ども主体」という言葉は幼児教育の世界ではよく聞かれる言葉ですが、実際にこの言葉や概念、言葉に関連する実践を考
えることはとても難しいことです。
当園では子どもたち自らが「決めた」、「できた」、「進めることができた」という実感を持つことのできる活動や話し合い
の在り方について、模索をしていますが、これは、何か話し合いのルールを大人がすべて決めたり、大人が介入し、子どもの
話し合う展開をコントロールすることではないと考えています。
子どもどうしが、最適解・納得解を導き出そうとするプロセスそのものが学びであり、仮に大きな回り道でも、子どもなりの
理屈、考えで他者に伝えたり、他者の考えを受け止めたりする経験を行う中で、自身が話し合う集団の中で、どのようにふる
まっていくか、わがごととして考えていくようになると考えます。
この中で、
○保育者がその子ども主体の活動にいかに関わっていくことが大切か
○子どもの活動を支えるために保育者の手立てとして大切と考えることは何か
そのような実践に関連する問いかけをもとに参加者の方々と考え、新たな示唆をいただく機会となりました。
このように保育実践は、園の中のみで閉じるだけではなく、保護者の方をはじめ、地域、他園,社会に発信し、
広げ共有する中で、新たな考えや意見と出合うことで、実践がより磨かれていくものと考えています。
このように、実践をしておしまい。ではなく、教育・保育の専門家として、学び続ける視点も大切にしながら、
日々進めていきたいと思います。