ふたば通信

非言語的な育ちに注目する

4月1日の入園進級式後、年少児の分散登園期間を経て、4月8日(木)より全学年が登園となりました。

進級した子どもたちは、前年度の慣れた保育室から、新たな保育室に向かって歩いていきます。このように、進級した子どもたちにとっても、「新たな先生」、「新たな場所」、「新たな遊びの道具」、「新たな友達」・・・

このような違いを感じながら登園していると考えます。

この年度初めの時期には、「幼稚園や新しいクラス/場所が楽しいクラス/場所であること」、「自分がやってみたいことをやることができるというわくわく感やその見通し」など、ポジティブな感情や見通しを持つことが何より重要です。

各学年の発達段階や、各クラスの興味・関心に応じて、幼稚園での遊びと生活を、作っていきたいと思います。

そのような中、年長児は、入園して間もない年少児をサポートするために、朝の登園後、年少児クラスに来ています。

そのような中で・・・

「年長児が代わりに全部準備をする」

「口頭で伝える」

「年長児のペースで準備を説明する」

などではなく、

写真のように、

「そっと背中に手を添える姿」

「年少児の目線に合わせて姿勢を低くし言葉をかける姿」

「~する?など年少児の思いを聞いてから援助しようとする姿」

「優しくそっと手を握る姿」

がみられました。

これは、ただ言葉で「大丈夫?」と確認するだけではなく、それに応じた非言語的(ノンバーバル)な態度(動作・しぐさ・表情など)をあわせてとっており、援助してもらう年少児にとっては、より安心感を得られることだと考えます。

このような「非言語的な育ち」が私たち保育者にとっても大変うれしく、またこれから始まる1年間に大きな期待と希望を感じる時間となりました。